リフォームできない!検査済証がない古い住宅
こんにちは、さくパパです。
皆さん、検査済証はご存知でしょうか?
私たちは当初、費用節約のために既存住宅をリフォームして住むことを考えました。ところが複数者に見積もりをとったところ全て施工NG!
この検査済証がないため、構造にかかわるリフォームが一切できないとのことでした。さらにパネル工法で建てられていたため、室内の壁が全て構造壁。室内壁すら動かせない、まさに詰みの状況となり、リフォームを断念しました。
●検査済証とは?
家を建築する際、設計から完成までにいくつかの検査を受けることが義務であり、合格すると「検査済証」が施主に発行されます。
その検査とは、建築基準法で定められている「建築確認申請」「完了検査」の2つの検査のことで、この両方の審査・検査が完了し、その建物が建築基準法や関連法規の基準をクリアすると交付される書類になります。
引用:suumo 検査済証とは?確認済証との違いやいつもらえるのか、検査の義務化、再発行などの疑問を一撃解明!
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/kensazumisho/
まとめると、
①法律を守って建てますか?=建築確認申請
②図面通り建てたよね?=完了検査
となります。この完了検査で役所の検査をパスすると、検査済証を発行してもらえます。
●昔はスキップされていた完了検査
今の時代からでは考えられませんが、なんと完了検査をせずに引き渡しをしてしまうことが業界として多くあったそうです。
今だったら完全なコンプライアンス違反なのですが、30年前は一般的だったそうです。
古い建物は、工事は完了していても、完了検査を受けないまま物件を引き渡したケースも多く、確認済証はあっても検査済証がない場合があります。また、長年のうちに書類を紛失してしまったケースもあるでしょう。増築や大掛かりなリフォームをしようとしても検査済証を持っていない場合、手続きが難航しますし、制約を受ける場合があります。
この話をリフォーム会社から聞いた時は、本当にびっくりしました。というか引きました…。
●古い建物の検査済証発行は難しい
検査済証は後から発行することが困難です。完了検査に相当する申請をもう一度行えば良いはずです。が、現実には厳しいです。
大きな問題となるのが、以下の2つ。
①リフォームや増改築で、確認申請時の図面と現況が異なる
たとえば壁の位置や、窓の位置、バルコニーの追加などです。我が家の既存建屋では、建築後すぐに後付けでバルコニーをつけたそうで、一発で不適合でした。図面通りとなるように修繕が必要とのこと。
②建築基準法や条例が改正されている
当時は建築基準法や条例を満たして建築したとしても、その後基準が変わり不適合になることが多々あります。これも問題視される模様。
●リフォーム会社に断られる我が家
①に該当した我が家。住友不動産の新築そっくりさんや、建てたハウスメーカーのリフォーム部門に相談しても、当時の図面に家屋を復元することは不可能と回答が来ました。仮にできても②で引っかかるので、辞めた方が良いと。。。そもそもリフォームしたくてストップかかってるのに、どうやって現況復帰するのか…。ということで、リフォームの道が閉ざされた我が家なのでした。
●コンプライアンス順守の会社を選びましょう!
両親が既存家屋を建てる際に依頼したハウスメーカーは、スムストックに登録されるくらいの大手でした。しかし30年後に上記のハメ技をくらい、リフォーム不可となりました。時代も時代ですが、やはり問題なのはコンプライアンス意識。その後の人生設計に大幅な影響を及ぼします。
コンプライアンス順守の会社で建てましょう!今は完成検査まで義務化されているのでないとは思いますが、、建築関連の法令は複雑でよく改正され複雑です。さらに改正の動きもあるので、勉強している最大手群のハウスメーカーで建てるべきだと思いました。
●余談:パネル工法や2×6はリフォームが困難
既存家屋はパネル工法だったので、ほぼ全ての壁が構造壁でした。リフォームでは構造計算をし直すことができないので、殆どの壁を外すことが出来ませんでした。さらに追い討ちをかけるように、既存家屋のユニットバスやキッチン、洗面台が特殊サイズでした。標準寸法の設備を入れるためには壁をずらす必要があるのですが、パネル工法ではこれも出来ません。
●余談2:住友林業はリフォームしやすい
住友林業のビッグフレームは、ビッグコラムが入っている壁以外はずらせます!スケルトンリフォームできることを売りにしています。また間取り検討時も「将来間取り変更しやすいように、ここにはコラム入れないでおきますね」と、リフォームに対しても最大限配慮して頂きました!
住友林業で導入!永大産業の乾太くん専用収納ユニット
こんにちは!
インド出張で記事更新が滞りました。
必ずお腹を下すといわれるインドですが、
①生物やフルーツを食べない、
②日本から持ち込んだ水以外を飲まない、
③歯磨きや洗顔もペットボトルの水で、
以上の対策を徹底して無事生還しました。
大気汚染は深刻でした。光化学スモッグは目視できるレベル。PM2.5の指数は東京の40倍、上海の2倍でした。
インドへご出発の方は、くれぐれも健康対策とVISAの申請は万全に!
●洗濯物の乾燥問題
我が家は完全な室内干し派です。
大気汚染は東京は全く問題ないレベルですが、それでも鳩や花粉、黄砂の影響が気になります。
これまで賃貸マンションに暮らしていますが、浴室乾燥機とドラム式洗濯乾燥機をフル活用しています。
この浴室乾燥機とドラム乾燥機、とにかく時間がかかります。日立のドラム式洗濯乾燥機を使っていますが、8Lの洗濯物を乾燥するのに5時間ほどかかります。電気代も高額ですし、何より動作音がうるさい…。またドラム式洗濯乾燥機は乾燥機を無理やりくっつけているため、とにかく壊れやすいです。3年間で3回修理しました。
●乾太くん
乾太くんは戸建て購入の方にはオススメしたい商品です!ガスの高火力で乾燥できるので、最大8Lの洗濯物を1時間未満で乾燥できます。コインランドリーの乾燥機と同じですね。
時短にもなりますし、何より光熱費の節約にもなります。乾燥機特化にすることで内部構造が単純になりますので、壊れにくいこともポイントです!
デメリットは、専用の排気ダクトなど工事が必要で、基本的には戸建専用となります。最近ではマンションで予め乾太君に対応したお部屋もあるみたいです。
首都圏初!新築分譲マンションでガス衣類乾燥機「乾太くん」全住戸採用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000588.000021766.html
●乾太くんの設置台
私たちは乾太くんを住友林業経由で購入し設置予定です!乾太くん設置台はリンナイ製の標準品を入れていたのですが、
ダサい😰し、構造がやや心許ないです。
そこで最近登場したのが、永大産業さんの乾太くん専用設置台です!
永大産業さんの商品紹介は下記からご覧下さい。
https://www.eidai.com/news/backnumber/news20230118.html
造作棚みたいですね!オシャレで構造もしっかりしていて、非常に良い感じです。何より作業台がついてくるので、乾燥→畳む→収納を乾太くんそばでできます。使いやすさと動線短縮を追求した台となります。
●永大産業専用台のデメリット
ラウンドリースペースがそこまで広くない場合、乾太くんの下に洗濯機を配置する必要があることも多いと思います。残念ながら、この専用台は対応していません。その場合はリンナイの乾太君台、もしくは造作になります。
●価格差
リンナイ製の標準台が2万円台、
永大産業製の乾太くん専用台が9万円台でした。
使いやすさを優先して、永大産業製の乾太くん専用台を採用しました。住友林業は永大産業さんと提携しているとのことで、問題なく入れられました。
●まとめ
戸建て購入される方は是非とも検討したい乾太くん、さらに機能性を向上する心強い味方が登場しました。これまでも造作で乾太君専用台を作りつける方が多かったと思いますが、良い選択肢の1つとなりそうです。
住友林業で選ぶ、カーテンやハニカムスクリーン
こんにちは!さくパパです。
住友林業で2022年に契約し、現在二世帯3階建てを建築中です。
既存家屋の解体(実家)がそろそろはじまりますが、インドへの出張が入り解体開始を見届けられなくなりました。解体がすんなり進むことを願っています。
※解体工事は↓記事を見てください。
解体はハウスメーカーに頼むべきか、外部業者か?
https://ele-sakura.hatenablog.com/entry/2023/01/27/211410
●カーテンは安眠に重要
カーテンは室内をオシャレにする、視線を遮るだけでなく、断熱、調光機能も併せ持っています。特に都内のマンションや都内の3階建てでは、街灯や廊下の光が寝室に入ることも珍しくなく、室内を完全に暗くすることは容易ではありません。
私たちも現在住んでいる分譲マンションは間取りの位置関係が悪く、かつカーテンの丈の長さが足りないため光が漏れてきています。加えてカーテンが薄く断熱効果が低いため、冬場は冷気が伝わってきます。
カーテンは減額ポイントになりがちですが、寝室やリビングでは室内環境に直結するため是非ともこだわりたいポイントです。
カーテンのない暮らしも一部で流行していますが、カーテンは断熱遮光面で重要です。カーテンを閉めないと生活できない間取りにしない、ということが本質であって、カーテンは好みに合わせて取り入れれば良いと思います。
●ドレープカーテン
遮光性、防炎性に優れ、安価です。遮光等級は1〜3級があり、寝室は1級、リビングは2級などが良いです。色味や濃さによって等級が変わることも多いです。寒色系で色が濃いほど遮光性を高くしやすいため、遮光等級1級は落ち着いた色合いのカーテンが増えます。
引用: https://www.justcurtain.com/contents_drape
住友林業ではドレープカーテンも豊富に取り揃えており、生地のランクと記事サイズによってお値段が変わります。
私たちの場合、引き違い窓一枚あたり安いもので4.5万円、高いもので7万円でした。ここにさらにレースカーテンが一枚2、3万円程度かかるイメージです。
●ハニカムスクリーン
蜂の巣(ハニカム)のような構造を持ったスクリーン型のカーテンです。見た目もスッキリしてモダンな印象になります。このスクリーンの特徴は高い断熱性です。空気の層で断熱効果を実現しています。
さらに高い断熱効果をもつダブルハニカムなどもあります。たとえばセイキさんのハニカムサーモスクリーンなどです。施主支給になりますので、割高になりやすいです。
https://www.seiki.gr.jp/products/screen/honeycomb/
住友林業で選ぶハニカムスクリーンは、レース生地と厚手の遮光生地が一体となったツインが標準です。レースと厚手生地はある程度選べる色味が決まっています。
住友林業では、ニチベイさんのラフィーナシリーズから選ぶことになります。写真も全てニチベイさんからお借りしています。
標準的な引き違い窓サイズで12万、大きめの掃き出し窓で18万程となります。リビングのみハニカムスクリーンにし、子供部屋と寝室はドレープカーテンにしています。
●バーチカルブラインド、ウッドブラインド
バーチカルブラインド、ウッドブラインド、ロールスクリーンがありますが、断熱遮光性に難がありそうなので辞めました。ブラインド系は羽の向きを調整することで、細かく調光できます。西日がキツイ我が家ではブラインドも候補でしたが、断熱遮光面で優れ、調光もできるハニカムスクリーンを選びました。
バーチカルブラインドは会社のオフィスにも採用されており、オフィス感が出るのも激しくマイナスポイントです。
●まとめ
私たちは結局子供部屋以外カーテン設置を住友林業さんにお願いしました。親世帯も含めています。取り付け費用除き、合計で100万超となりました。ニトリでドレープカーテンやレースカーテンを頼んでも良かったのですが、それほどの減額幅になるとも思えず、、、。
インテリアコーディネーターさんと選んだドレープカーテンやハニカムスクリーンが気に入ったので、住友林業さんにお願いすることにしました。
住友林業で選ぶ、トクラスのキッチンとカップボード
こんにちは、さくパパです。
住友林業で2022年に契約し、現在二世帯3階建てを建築中です。トクラスのキッチンとカップボードについてご紹介します。
●選べるキッチン
住友林業は下記のメーカーから選択できます。
①リクシル リシェルSI
②トクラス ベリー
③クリナップ
④永大産業
⑤パナソニック ※オプション
⑥キッチンハウス ※オプション
kikoristさんが詳しく纏めておられます。是非ご覧ください。
住友林業で選択できるキッチンメーカーの仕様と特徴① https://kikorist.com/archives/1798
●キッチンの選択
私たちは当初デュエに憧れキッチンハウスにし、契約しました。ところが間取りを詰めていくと実際の動線上デュエの配置が難しく、さらにキッチンハウスのエバルト素材、薄い天板が好きではないことに気づき… 結局キッチンハウスはやめました。
ショールーム巡りをする中で1番気に入ったのが、トクラスベリーです。なんと言っても天然木塗装が素晴らしく美しいです。私たちはアイアンブラックのテノールカウンターに、黒炭色を合わせました。床はラスティックメイプルなので、モダンな感じになりつつも木質感を出しています。
トクラスのカタログから引用です。こんなイメージになれば良いな〜。
●カップボードの色選択
カップボードもキッチンと合わせようということで、トクラス製を選びました。塗装やシートにするかで金額が変わりそうです。
私たちはキッチンは黒くしましたが、カップボードも黒にすると圧が強そうだったので、マットな白にしました。ちょうどこちらもトクラスさんのカタログイメージに合わせてます。
トクラスさんのカタログから引用
●キッチンにつけたオプション
元々の標準仕様のレベルが高いため、殆どオプション付けていません。1点リンナイのフルオープン深型食洗機を付けました。ボッシュやミーレを入れなかった理由は、納期遅延などで入手時期が大幅に遅れそうなためです。
テノールカウンターや塗装扉、ハイバックカウンターなども標準で選べたと思います。ペニンシュラキッチンの前収納には、住友林業でよく選択されるチェスターフィットではなく、トクラスの前収納を採用しました。費用差はそこまで無かったと思います。
●カップボードの金額
標準的な設定だと思いますが、私たちの場合2つ導入して、
2700サイズで50万円、
1800サイズで30万円でした。セパレートタイプで、どちらも塗装扉です。キッチンハウスやリクシルより高いのかもしれません。
ちなみにトクラスさんのショールームで色々見ながらオプションをつけた見積もりも作ってもらいました。住友林業では標準外となるものも多くはるかに高額でしたので、ゼロベースで作り直しています。
●最後に
トクラスさんは昨年仕様変更を行い、ベリーは廃盤になりました。最新版はコラージアで、カラーラインナップが大幅に変更になっています。そのため、トクラスのショールームでは2023年1月現在、住友林業で標準のベリーを見学できません。
キッチンコンセントなども付いているので、より使い易く進化していると思います。是非とも今後住友林業で選べるようになって欲しいです!
突板のグレードアップ、Live Natural Plus
皆さんこんにちは!さくパパです。
突板床材は住友林業の場合、朝日ウッドテックやエイダイなどから選べます。朝日ウッドテックの場合はLive Naturalというシリーズの中から選べますりこのままでもシート床材に比べて木質感溢れた素晴らしい床材になります。
ところが、この突板もグレードアップすることが可能です。Live Natural Plusという商品で、ちょっとだけ化粧板材が厚くなったものです。金額や質感についてレビューしたいと思います。
●突板、挽板の違い
どちらも合成板に木を薄くスライスした化粧板を貼ったものです。厚さによって質感と値段が大幅に変わります。挽板は十分厚いため、一本の木から作る無垢床と同程度の質感を得られるそうです。詳しくはフローリング総合研究所さんのページをご覧下さい。
https://www.woodtec.co.jp/lab/flooring/special-chikirin-1/
フローリング総合研究所さんの画像です。
●朝日ウッドテックの突板、挽板
朝日ウッドテックさんは床材を中心とした部材メーカーで、住友林業も提携しています。3種類のラインナップがあります。
Live Natural Premium いわゆる挽板です。
Live Natural Plus 今回ご紹介する突板です。
Live Natural 突板で、住友林業標準品です。
それぞれの違いですが、公式ホームページに以下の記載があります。
いずれも天然木を表面に使用した複合フローリングですが、主に表面に使用している天然木の厚みと、塗装の種類が違います。
「Live Natural Premium」は2㎜の挽き板、「Live Natural PLUS」は0.5㎜の突き板、「Live Natural」は0.3㎜の突き板を使用しています。塗装については、「Live Natural Premium」と「LiveNatural PLUS」には肌触りが良く滑らかな触感のナチュラルマット塗装、「Live Natural」には光沢感があって擦り傷に強いピュアハード塗装をかけています。
朝日ウッドテック公式サイトより引用しています。
https://www.woodtec.co.jp/customer/faq/detail-24/
ということで天然木の厚みは突板寄りですが、塗装は挽板寄りです。また実物をみるとわかりますが、Plusの方が溝が深いです。
●写真比較
朝日ウッドテックさんからサンプルを取り寄せました。全てハードメープルです。
左からLiveNatural(突板)、LiveNaturalPlus、LiveNaturalPremium(挽板)です。
今度は1枚ずつ見てみたいと思います。
※なぜか消えていたのでアップデートします。
Live Natural
Live Natural Plus
Live Natural Premium
やはりLive Natural Premiumが触り心地・見た目共に素晴らしいものがあります。Live Natural Plusは無印に比べて溝が深く、塗装もpremiumと同じですので触り心地も良いです。無印にはない光沢感が出ております。
●Live Natural Plusのメリット
無印のLive Naturalに比べて、光沢感、質感共に良いです。また当然と言えば当然ですが、標準設定外になるので、好きな樹種を選べます。
●Live Natural Plusのデメリット
オプション費用が発生しますが、樹種によっては住友林業標準設定の挽板Live Natural Premiumと遜色ないかもしれません。この辺りは営業さんや設計士さんとよく相談して欲しいと思います。
また住友林業では建具や巾木の色味は、標準設定の樹種に合うよう設定されています。樹種によっては合わせることが難しいかもしれません。
●Live Natural Plusの費用
住友林業で施工依頼したところ、突板標準設定に比べて坪1万円増額でした。私たちは朝日ウッドテックのショールームでブラックチェリーに一目惚れ。主寝室と書斎に採用しました。
●まとめ
突板のグレードアップ版、Live Natural Plusを紹介しました。是非とも朝日ウッドテックのショールームで体感して下さい。思った以上に差を感じられると思います。
解体はハウスメーカーに頼むべきか、外部業者か?
こんにちは!さくパパです。
今日のテーマは既存建物の取り壊しです。
※ローンと解体という地味な話なので、写真がありません…。
私たちは実家建替えなので、既存建物の解体が必要です。これがかなり高額で、平気で数百万円かかってしまいます…。この解体費用が要因となって希望するハウスメーカーとの契約を考え直す方もいらっしゃると思います。
そこでよく費用削減策として出てくる手法が、外部の解体業者に直接依頼する、です。私たちも金額がネックとなったメーカーからは、外部業者への依頼をお勧めされました。
確かに外部業者に見積もりを取ると2、3割安くなるのですが、実は落とし穴があります。その辺りも含めて解説したいと思います。
●ハウスメーカーへの解体依頼について
解体が必要なケースは主に2つです。土地物件で既存家屋があるケース、もう一つは両親や親族の土地に既存家屋を壊して建て直すケースです。前者の場合、土地購入時の交渉で解体費用と削減可能かもしれません。後者は交渉が中々難しいかもしれません…。
唯一減額できるケースとして、ハウスメーカーのキャンペーンを上手く使う方法があります。大手ハウスメーカーでは営業の一環で、建替え応援キャンペーンなるものを開催しています。
①引越し費用 ②仮住まい費用 ③解体工事費用 の3つの費用の一部をハウスメーカーが負担するものです。上手く使えば大幅な減額となりますので、チェックしましょう!
https://sfc.jp/ie/area/event/result/044753/
ハウスメーカーでの解体におけるメリット:
① 煩雑な手続きの一本化
既存建物の解体時には、謄本関係の整理から建設リサイクル法の届出、法令に沿った廃棄処分が必要です。一つ一つ丁寧に対応しないと問題になりますし、工期の遅れや、最悪法令違反になりかねません。その点大手ハウスメーカーはコンプライアンス部門が機能しますから、実績ある解体業者に依頼し丁寧かつ法令に沿った処理を確実に行なって頂けます。また謄本関係や建設リサイクル法の届出、役所とのやり取りも営業さんにお任せできます。
②解体費用を提携住宅ローンに組み込める
外部業者に解体を頼んだ場合、基本ハウスメーカー提携の住宅ローンに組み込むことができません。au自分銀行など一部の住宅ローンは解体費用もローンに組み込めますが、ハウスメーカー提携にすることができません。詳しい予算比較は後ほど紹介します。
ハウスメーカーでの解体におけるデメリット:
これはシンプルに高い、ということです。そのほかのデメリットは特にありません。
軽量鉄骨3階建、東京都内の解体の場合、税込で600万ほど必要でした。
外部業者での解体におけるメリット:
こちらもシンプルに安い、ということです。施工品質は手続き一本化については、ハウスメーカー提携を上回ることはまず無いと思います。
私たちが見積もり依頼したメーカーでは、同じ条件で350万でした。メーカーとの差額は250万となります。
外部業者での解体におけるデメリット:
①手続きが煩雑
ローンは提携を使えないため自前での契約が必要、外部業者とハウスメーカーとの仲介や調整、謄本手続きや建設リサイクル法手続きも必要です。特に既存建物を一部残す場合、どこを壊しどこを残すか、図面を基にした外壁業者とハウスメーカーとの調整打ち合わせが必要です。家づくり初心者にとっては、中々大変だと思います。
②提携ローンが使えない
解体費用をローンで賄う場合、提携外のローンを探し契約する必要があります。このデメリットは大きく、提携ローンが使えない場合、繋ぎ融資が必要です。融資事務手数料に金利支払いが必要です。借入金額にもよりますが、100万程の手数料に金利15万ほどかかります。これらの金額も含めると、外部業者との金額差は減ります。
解体費用を頭金として自己資金で賄う場合は、提携ローンを使えますので、繋ぎ融資は不要です。金額差の分得することになります。私たちはなるべく頭金を減らし、その分の資金はNIISAや投資に回す作戦をとりました。そのため、ハウスメーカーである住友林業に解体も依頼しています。
●まとめ
解体は費用が高く、減額を考えたいポイントです。しかし減額するためには、①十分な自己資金があり解体費用を賄えること、②図面を基にした煩雑な手続きを行えること、③建設リサイクル法を守る優良な解体業者を見つけられること、以上3点がポイントになりそうです。
ハウスメーカーによる解体では、たまに行われる建替えキャンペーンが減額ポイントとなりそうです。参考になれば幸いです。
住友林業のタイル外壁
皆さんこんにちは!
私たちが選んだ住友林業提携タイルと施工費用について、ご紹介したいと思います。
●タイル外壁
タイル外壁は建物の重厚感や高級感を出す上で欠かせません。住友林業の展示場では多くのタイルがアクセントとして使われています。
↑住友林業の練馬展示場、下は平田タイルさんの実例です。レトロ感と邸宅感があり非常に美しい外観です。
タイル外壁は長持ちするということもありますが、それ以上に家の重厚感を演出し豊かにしてくれます。
実はほとんどのメーカーではサイディングやALC外壁、機能性特化のハイドロタイルが多く、多種多様なタイルを選ぶことは難しいのではないでしょうか?
住友林業は、平田タイルさんやリクシルさんなどの数多くのラインナップから選べる数少ないメーカーです。設計士さんもタイルを活かした素敵な外観を提案してくれます。シーサンドコートの吹付と絶妙にマッチしますので、住友林業を選んだのなら、タイルを取り入れてほしいと思います。
唯一の問題が、タイルは高い…ということです。私たちは3種類見積もりをとりましたので、60平米程度の施工での金額を出してみたいと思います。
●リクシル タイプM 95万円
このタイルは全面貼り向けのようで、全般的に細かいタイルになります。お値段も安めです。割と街中でも全面貼りにされているお家を見かけます。
●平田タイル クロスワイズプロ 176万
私たちはタイプMで見積もり、契約しました。その後このタイルを発見。金額が一気に上がりました…
カッコ良すぎましたね。展示場でも貼られているオシャレタイルです。表面のスクラッチが実にいい表情です。こちらを採用しました。代わりにキッチンにしわ寄せがいきましたので、別の記事で纏めます。
平田タイルな紹介ページ、住友林業の紹介資料から写真を紹介しています。
●平田タイル アナベル 190万
こちらも展示場やインスタでよく見かけるオシャレタイルです。広い目地が特徴のタイルで、木の風合いや黒のサッシとよく合います。
アナベルもクロスワイズプロも、北欧ナチュラルと言うよりは、黒色のサッシと合わせることでマンハッタン風なイメージ、インダストリアルテイストでかっこいい雰囲気を出すことができます。カフェっぽい雰囲気でしょうか?さらに内装にも同じタイルを使い空間が連続しているように魅せる、というなんとも贅沢な使い方をされている実例も見かけました。非常にオシャレです。
●まとめ
クロスワイズプロとアナベル、完全に好みだと思いますが、私たちはクロスワイズプロを選択しました。平田タイルやリクシルのタイルは実物を住友林業のショールームで見ることができます。
タイル外壁やアクセントにタイルを使いたい方、是非ともタイルの実例をよく見て目星をつけておくと良いです。この記事で紹介したように、選ぶ型番によって100万程度は平気で変わります。是非とも資金計画時に予めそこそこのタイルを見込んでおくと、後々の金額のズレは少ないと思います。